明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
今回は車のコーティングと塗装について原点に帰るべく色々と考えていきたいと思います。
人生の買い物でも住宅の次に高い買い物である車。
特にここ富山では車なくしては生活が成り立たないほど重要な存在となっております。
そんな大切な車をできるだけ長く大切に乗っていくために、私達「CalaCl」では車の補修塗装やコーティングを請け負っているのですが、塗装の役割、その意味や車のコーティングの役割を整理していきたいと思います。
目次
1,自動車塗装とその役割
自動車は基本的に鉄板で作られているためそのままでは短期間で錆びてしまいます。
そのため自動車塗装に求められる性能はその美観をつくり、鉄で作られた自動車本体を保護する目的があります。
その性能は年々進化しており、耐薬品・耐紫外線・耐擦過性などが著しく向上しつつあります。
近年の車は自動車塗料の性能の進化のおかげで、かなり長期間のあいだ粗悪な環境から車体を守ることが出来るようになってきました。
2、自動車の塗料・塗装の歴史
自動車の塗装が一般的になり始めて約50年近くがたちますが、ここ20年ばかりの塗装のを見ても著しく進化シています。
それは、まさに補修技術の進化でもあり、昔の補修塗装は短期間で劣化が目立ったものですが、今は新車に近い塗装を再現することも可能で、作業方法をしっかり行えば10年経っても遜色はありません。
塗装は下塗り中塗りベース塗料、クリヤー塗装で大きく別れていますが、角層のトータルの厚みで髪の毛一本分(約100μm 0.1mm)しがありません。その厚みの中に鉄板を外敵から守る技術が凝縮しているのです。
ただ、近年では環境対応へのニーズが高まり、揮発性有機化合物(VOC)の削減が叫ばれています。
耐久性や外観を重視して作られてきた有機溶剤系の塗料を抑制し、水性塗料への転換が求められてきているのです。
国内では耐久性や耐候性の観点からトップコートにはまだ溶剤系のクリヤーが使用されていますが、カラーベース塗料には水性のものが使用されており、溶剤塗料に比べ若干の耐久性と高意匠性に制限がかけられたと考えられます。
塗装のプロの観点がら見れば、車の塗装はメーカーによって企業努力の違いが見られる部分の一つでもあります。やはり最近ではマツダ車がかなり手間のかかる塗装が施工されているので注目なのと、トヨタ車が100%水性対応にもかかわらず塗装品質に妥協がないのがとても素晴らしいと思います。
3.世界のカラーシェア
世界的に的に見ると日本のホワイトパール車の比率は高く、世界では10%に満たないにもかかわらず、日本でのホワイトパールの車は20%以上あります。
ホワイトパールは塗装が難しく、高い技術が必要なことも関係しているのでしょうか。
反対にブラックカラーは世界共通に人気があり、シェアが20%を超えています。
また、ブラックカラーは汚れが目立つため車のコーティングも盛んに施工されており、現在では台湾や中国などでも盛んにコーティング事業が広がってきています。
4.塗装を守るための車のコーティングの歴史
もともとコーティングの原点はカーワックスで、1940年代に車が乗られるようになったアメリカが発祥だそうです。ワックスの原料はカルバナロウ(ヤシ成分の天然のロウ)を主成分としており、これを車の塗装に塗ることにより水を弾いたりツヤツヤになったりする効果があります。
また、その脂分により塗装を劣化から守ったりサビの発生を防ぐ効果もありました。
1990年代になってくると天然のカルバナロウに変わって、フッ素やシリコンなどの有機成分を主体とした人工的に作られた高性能なワックスが誕生し始め、液体、半練り、固形等ありとあらゆる種類のワックスがオートバックスなどのカー用品店にずらりと並び始めます。
その頃からコーティング専門店などで施工され始めたものが、ポリマーコーティングです。カー用品店等で売られているワックスなどよりも性能が良いとされるプロ用のポリマーコーティング。ワックスと比べると耐久性に優れ塗装に艶と輝きを出してくれるすぐれものです。
しかし、ポリマーコーティングのポリマーとは言葉の意味自体は曖昧なもので、実際の中身はどのようなものだったかはわかりません。なぜなら、ポリマーとは高分子の有機化合物のことを指し、プラスチックも高分子(ポリマー)の一種ですしワックスも高分子(ポリマー)なのです。
2010年代あたりから現在に続くガラスコーティングが生まれ、その耐久性の高さから現在のコーティングの主流になっています。
5.ガラスコーティングとは
先程のポリマーの話からすると実はガラス自体も無機質の高分子(ポリマー)なので、ガラスコーティング自体もポリマーコーティングの一種ではあります。しかしながら現在の業務用ガラスコーティングはシロキサンを使用して車の塗装面にガラス状の皮膜を形成するもので、ワックスに近い有機化合物を塗り込むいわゆるポリマーコーティングとはその性質がまるで違います。
シロキサンはケイ素と酸素を骨格とする化合物で、Si-O-Si結合(シロキサン結合)を持つものの総称である.
非常にありふれた天然化合物である二酸化ケイ素に類似するが、シラン重合等による合成化合物である。
シロキサン Wikipedia
車用のガラスコーティングは成分がガラスに似ているためにガラスコーティングと呼ばれていますが、ウィキペディアにも記載されている通り、シロキサン結合は二酸化ケイ素(石英ガラス)ではないので、正確にはガラスではありません。ガラス成分に似ているためガラスコーティングと呼んでいるだけです。現在ある車のコーティングの中では最も耐久性に優れたコーティングとなりますが、厚みが1μm以下の極薄のコーティングになりますので、定期的なメンテナンスが重要になってきます。
6.塗装とコーティングの今後
塗装は年々進化しており、ほんの10年前と比べても著しい進化を遂げています。防食性、耐候性、意匠性の全てが塗料メーカーの地道な研究で進化してきています。全ての塗料の水性化という大きな課題はあるもののいずれ解決の方向に進んで行くものと思われます。また、コーティングにおいても同様に進化してきており、10年前のコーティングはとてもお客様にご提供できるような商品ではありませんでしたが、現在では自信を持ってお勧めできるコーティングが数多く出てきています。
7.まとめ
今回は年始ということもあって、塗装とコーティングについていつもよりマニアックに掘り下げてみました。私自身まだまだ勉強不足の部分も多々あり、間違って表記していることもあるかと思います。個人的な体感として、塗装もコーティングも本当に進化してきています。過去の塗料やコーティングは本当に性能が悪く、補修塗装もカーコーティングも当時できることなりに作業させていただいておりましたが、今から見ればひどいものでした。
これからもさらに勉強を重ね、より良い商品やコーティング、補修サービスをご提要できるよう努力していきたいと思います。長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。皆様の車が少しでも長く綺麗に乗っていただけますよう!
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